給食の歌

小学5年生の時、音楽の授業で

“『給食の歌』をテーマに作詞してください。4分の4拍子で8小節として考えてください。”

という課題が出たので、自分は

 給食給食 楽しいな

 給食給食 おいしいな

 食べる前に 手を洗い

 みんなで一緒に いただきます

という詞を書きました。

“来週までに、今日作った詞に曲を付けてきてください。”

という宿題が出ました。

1週間後の朝、、、宿題を思い出しました。。。

そう、作曲の宿題をやっていなかったのです。

朝ごはんも食べず、慌ててリコーダを持ってきて、先週作った詞に曲を付け始めました。

 きゅうしょく きゅうしょく たのしいなぁ
♪ドー ド ド ソー ソ ソ ララララソー ・・・

作曲なんて初めての経験だったし、コード進行の『コ』の字も知らなかったので、思いついたフレーズの音符をどんどん並べていくだけでした。

どうにかこうにか30分くらいかけて楽譜が出来上がり、無事音楽の授業で提出することができました。

数週間が経ち、音楽の授業で先生が、

“うちのお兄ちゃんたちと一緒に、皆さんが作った曲を全部見せてもらいました。”

うちのお兄ちゃんたちというのは、音楽の先生の息子さんたちで、音大生なのか音楽家なのかは忘れましたが、とにかく音楽に携わっているので、皆が作った曲を親子で吟味したようです。

“一番良かった曲は○○君の給食の歌でした。”

ん?今自分の名前が聞こえた気がするが、、、

やっぱり、自分の名前だったようです。

慌てて30分くらいで作った曲だったので驚きです!

『給食の歌』をテーマに、5年生と6年生が8小節の曲、6年生が16小節の曲(6年生も8小節でした)、『集会の歌』をテーマに6年生が16小節の曲を課題として作っていたようです。

結果、給食の歌2つと集会の歌1つが選ばれ、それぞれ給食を食べる前と、週1回の朝の集会の時に歌う歌に決定しました。

給食の歌は2つ選ばれましたが、自分の作った曲が代表となり、給食を食べる前には各クラスから自分の作った歌が鳴り響くようになりました。

全体集会のときは、給食の歌を作った人の紹介ということで、全校生徒の前で挨拶したり、音楽室には自分の名前が入った楽譜が飾られていたり、給食を食べる前の歌の時にはみんなにジロジロ見られたりと、恥ずかしがり屋さんの自分にはちょっと耐え難い経験をさせてもらいましたw

さて、それからどのくらいの期間が経ったかは定かではありませんが、またまた音楽の時間に作詞作曲の課題が出ました。

今度は音楽の授業中に作った詞に、次の週の授業の時に即興で曲を付けてみんなの前で歌うというもの。

即興とはいえ、1週間あるのでちょっとは曲を考えられるなぁと思っていたら、曲がぜんぜん出てこない。

出てきてもしょぼい。。。

1つしょぼいのが思い浮かんだら、もうそのしょぼい曲が頭から離れない。

前回、褒められるほどの曲を作ったので、次も下手な曲は作れない、というプレッシャーがあったのでしょうか?

いやいや、そんなのは思い上がりで、純粋に作曲する力なんて持っていなかったんです。

だいたいにして給食の歌はまぐれだったんですからw

結局、即興の歌は思い浮かんだ“しょぼい曲”で発表し、

“○○君にしてはいまいちだったわね~”

と先生からのお言葉。。。

『給食の歌、実は他の誰かに作ってもらったんじゃないか?』という噂が流れたかどうかは定かではありませんが、そういう噂が流れてもおかしくないくらい“しょぼい曲”だったんですよw

でも、給食の歌はほんとにほんとに自分で作った曲なんですよ。

いつでもいい曲が作れたら作曲家の人たちは苦労しませんし、そもそもそんなこと素人の小学生に期待しないでくださいw

給食の歌はまぐれですからっ!!

次に曲を作ったのは、大学の時に組んでいたバンドでです。

ベースをやっていた後輩が、

“詞書きました~”

と持ってきたので、これまた適当に曲を付けてみました。

1、2回ライブで奏りました。

それに影響された後輩ベーシストが、作曲までやるようになりました。

自分もその後、数曲、バンド用に曲を作りました。

いま現在、『のんのオルゴール』というホームページで自分で作曲したオリジナルオルゴールのMIDIを公開していたりもします。

なぜか作曲ができるようになっていました。

8年ほど前から曲は作っていませんが、、、(汗)

5年生のあの時、作曲の仕方もコード進行のこともまったく知らずに作った曲ですが、今見てみると“作曲の基本”がきちんとできていて、曲自体もしっかり起承転結になっているところが、ちょっとびっくりです。

2013年8月16日:下記にオルゴール曲と楽譜を追加しました。

給食の歌
音量注意

kyusyoku1
kyusyoku2
kyusyoku3
kyusyoku4