高校生のころ次のような経路で電車通学をしていました。
[宮原駅] -高崎線→ [赤羽駅] -赤羽線→ [池袋駅] -有楽町線→ [護国寺駅]
ここで『赤羽線って何?』って方が大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
そう、1985年の“埼京線”開通に伴い、“赤羽線”はなくなりました。
(そんな時代に高校生だったんだぁ~なんて思わないでくださいw)
※一部訂正
赤羽線がなくなったわけではなく、呼ばれなくなっただけだそうです。
埼京線は通称で、大崎~池袋間が「山手線」、池袋~赤羽間が「赤羽線」、赤羽~大宮間が「東北本線(支線)」
http://blogs.yahoo.co.jp/makorhino/20448747.html
赤羽線は、赤羽駅と池袋駅を結び、途中駅は十条駅と板橋駅の合計4駅の所要時間10分ほどの路線でした。
しかーし、この電車、朝のラッシュがすごい。いや、すごいというより『ひどい』だったです。
赤羽駅は『高崎線』『宇都宮線』『京浜東北線』の3線が通っており、大宮方面から来たこれらの電車は赤羽を出るとすべて上野方面へ行ってしまいます。
よって、池袋や新宿方面に向かう人は赤羽駅で赤羽線に乗り換えなければなりません。
ご想像通り、上述3線でやってきた通勤、通学者が赤羽線1本にどっと乗り込むわけです。
赤羽線は10両編成。上述の3線も10両以上の車両で赤羽に到着します。
すべての人が赤羽線に乗り換えるわけではありませんが、仮に半分の人が乗り換えたとしても1.5倍から2倍。
さらに、運行本数の量からしても赤羽線よりも上述の3線の本数の方が多いわけで、想像を遥かに超える人たちが赤羽線のホームに集まります。
ここで普通悩むのが、
・先に乗って座るか、奥の方に乗るか
・後から乗って扉付近に立つか
ですが、そんな選択の余地はありませんっ!
それほど多くの人がホームにいるので、電車に乗ったときのポジションは基本的には運にお任せです。
ただ、乗りなれてくるとある程度、奥に行ったり、ドア付近に立てたりと調整はできるようになりますが、超満員なので座らない限りどこに乗ってもつらさは同じです。
まぁ座ってもつらいんですが。。。
【解説】
<座席の前>
吊革はつかまることはできません。吊革につかまることができるのは、その後ろの人がひとつの吊革を二人で使いますw
さて、座席の前に立っている人はどこにつかまるのでしょうか?
・・・
それは、座っている人の足と足の間に自分の足を挟むように入れて、上半身を前に倒し、座っている人と人の隙間にある電車の窓の枠に手をつくんです!
・・・
想像できましたでしょうか?
この状態で赤羽から池袋の約10分の旅が始まります。
かなりつらいです。
腕がプルプルしてきます。
座ってる方も足の間に足を入れられたり、目の前につらそうな人の顔がきたりして、違う意味でつらいです。
力尽きて、とうとう座っている人に倒れこんでしまった女性もいました。
窓ガラスが割れる事件も起きました。
たった一つの救いですが、鞄を網棚に置く権利はありますw
<座席の前の人の後ろ>
ここはつらそうな人の背中を見ながら吊革をつかむことができますが、その後ろには吊革をつかめなかったフリーの人がいたりします。
なので電車の発着時の揺れにはかなり敏感です。
車両1両を縦に通る、言わば通路ですから、障害物もなく人が埋め尽くされています。
電車が揺れるたびにその1直線の人が同時に動くわけで、とてつもない力が発生します。
完全な超満員ならばそれほど動くことはありませんが、微妙に隙間があったりすると発着の度に人の大移動が起こります。
ここで注意しなければいけないのが、網棚に鞄を置けなかった人です。(特にフリーの人)
手に持ってる鞄は人の動きであちこちに振り回されます。
強い力で引っ張られます。
力尽きます。
鞄が手から離れます。
さて、どうしましょう?
池袋に着くまではお客さんとお客さんの間に挟まったままなので、池袋に着いてお客さんがいなくなってから探しましょうw
2度ほど手から離れました。
革製の丈夫な薄い鞄でしたから無事でしたw
池袋駅のホームと電車の隙間から線路に鞄が落ちていた同級生もいました。
<扉付近>
この辺に乗るのが一番楽でしょうか。
比較的狙って乗ることができますが、そううまく扉の前に立てると思ったら大間違いです。
結構ぎゅうぎゅうなので“もう乗るのは自分が最後だろう”と思っても、そこから10人くらいは容赦なく乗ってきます。
ですから、結局電車の中央くらいのポジションになってしまって大移動に巻き込まれます。
扉付近に乗りたければ、先に乗って座らずに向こう側の扉に行くか、ほんとにほんとに最後に駅員さんに押してもらって乗るくらい、最後の最後に乗るかです。
座れそうなくらい先に乗れたけど椅子取りゲームに負けた人は、だいたい扉付近にポジショニングします。
ただし、ここにも落とし穴があって、十条駅と板橋駅とで扉の開く方向が逆なんです。
そう、どちら側の扉付近に乗っても、途中駅で扉が開くという恐怖が待っているんです。
さらに降りる人なんかいたりしたら一緒に降りなければならないので最悪です。
まぁ、あまり十条と板橋で降りる人はいなかったのでよかったのですが、乗ってくる人もいます。
そんなときは、、、扉を開けません!!
扉を革靴でギュッと押さえます。
ホームで待っている人には、“満員で押さえつけられて開かないんです”という顔を見せます。
まったく面識ない横にいる人も同じことをしています。
もちろん、友達も一緒に押さえてます。
この扉はあきらめて、10秒くらいかかって開いた、隣の扉から乗ってくれますw
(実は扉を開けるのにも時間がかかるんです)
どこに乗ってもつらい赤羽線、池袋に着いたときの開放感はたまらなく気持ちよかったです。
埼京線が開通してから卒業するまで数ヶ月。
とても快適にはなりましたが、快適になりすぎてちょっとさびしい気もしましたね。。。
さて、ハングルメモ
タイトルの 『電車通学』 ハングルでは 전철통학
読み方は『チョンチョル トンgハk』。
“トンg”は英語の発音にあるような、飲み込むような“ン”です。
“マンガ”と発音したときの“ン”です。
直訳すると
전철:電鉄(チョンチョル)
통학:通学(トンgハk)
どちらも漢字語です。
他に、
지하철:地下鉄(チアチョル)
학생:学生(ハkセンg)
などありますが、ここで、
電鉄も地下鉄も “鉄” は チョル
通学も学生も “学” は ハk
同じ漢字は同じ発音だということにお気づきでしょうか?
このようにハングルでは基本的には漢字語1文字につき1つの発音しかありません。(例外はありますが)
読み方も日本語と似たようなものも多いですし、違っても日本語の読みと対になっているものも多いです。
例えば、
社/写/斜(シャ)は “サ”
会/回(カイ)は “フェ”
会社は“フェサ”と発音します。
なので、韓国語の大多数を占める漢字語を覚えるとある程度は話せるようになるんです。
自分はまだまだ話せませんが、、、
最後に例文です。
나는 회사에는 전철로 갑니다.
ナヌン フェサエヌン チョンチョルロ カmニダ
私は 会社へは 電車で 行きます。
【解説】
나:私
는:~は
회사:会社
에:~へ
는:~は 에는 で “~へは” になります
전철:電車
로:で
갑니다:行きます